エンティラ

用途

IT部品等包装フィルム、樹脂改質、建材など

  • 概要
  • 銘柄表
  • 物性
  • 用途
  • 製品安全情報

エンティラ ASシリーズとは・・・

当社のポリマーテクノロジーに基づき開発されたアニオン性特殊樹脂です。

* エンティラ(ENTIRA)はダウ・ケミカル社またはその関連会社の商標です。

エンティラ ASシリーズの特長・・・

ポリオレフィンに添加することにより、優れた帯電防止性能を発現します。

  • 高分子型帯電防止剤であるため、内容物の二次汚染防止性に優れています。
  • 帯電防止効果は経年劣化することなく、半永久的です。
  • ポリオレフィンへの分散性に優れているため、ブレンド後のフィルムの外観が良好です。

高周波シール性に優れ、PVC代替としての厚物のシールに適しています。

加工性に優れ、ポリオレフィン用の一般的な成形機で加工可能です。

エンティラ ASシリーズの銘柄と性能

エンティラASシリーズ 比較例
SD100 MK400 MK153 界面活性剤
製品形状 ペレット ペレット ペレット -
主要使用方法 樹脂にブレンド 樹脂にブレンド 樹脂として単独使用 樹脂にブレンド
主要加工方法 インフレ インフレ・キャスト・
ブロー・射出成型
インフレ・ブロー -
帯電防止性能の
経時安定性
×
低湿度下での
帯電防止性能
内容物汚染
防止性
×
特長 低湿度下での
良好な帯電防止性
汚染防止 汚染防止
易カット性
-

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エンティラ

銘柄 試験項目 メルトマス
フローレイト
密度 引張破壊応力 引張破壊ひずみ 曲げ剛性率 デュロメータ
A硬さ
デュロメータ
D硬さ
ビカット
軟化温度
シート表面抵抗率 食品衛生性
〇:収載(取得)×:非収載(非取得)-:未確認
1)弊社では食品疑似溶媒等による適合性の試験は実施しておりません。
2)収載(取得)であっても各種制限等がある場合もございますので、必ず弊社に詳細をご確認下さい。
3)食品衛生性情報は必ずしも各法規制(含 自主基準)の最新版を反映しているものではなく、
必ず弊社に詳細をご確認下さい。
測定方法 JIS
K7210:1999
(190℃,2.16㎏荷重)
JIS
K7112
:1999
JIS
K7161-1:2014
K7161-2:2014*1
JIS
K7161-1:2014
K7161-2:2014*1
JIS
K7106
:1995
JIS
K7215
:1986
JIS
K7215
:1986*2
JIS
K7206:1999
23℃×50%RH
単位 g/10min ㎏/m3 MPa % MPa Ω/□ 国ポジティブ
リスト
JCIIセンター
ポリ衛協型
確認証明書
米国FDA
21CFR
欧州
PIM
SD100 5 990 19 500 110 96 54 63 <1.0E+07
MK400 1.5 970 28 300 280 96 63 60 <1.0E+07
MK153 0.5 960 26 400 180 97 59 66 1.0E+08

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1 引張試験 試験片の種類及び試験速度:JIS K 7161-2 / 1BA / 20

2 測定機:Asker社製 P-2 センサー降下速度10.0㎜/s

(注)表示データは、特定条件下で得られた測定値の代表例です。規格値としては採用できません。銘柄選定の目安としてご使用ください。

エンティラ ASシリーズの改質性能

永久帯電防止性

永久帯電防止性

MK400をブレンドした場合の帯電防止性能比較

MK400をブレンドした場合の帯電防止性能比較

エンティラ ASシリーズの帯電防止性能

当社エンティラ ASシリーズをブレンドしたフィルム使用の袋には、発泡ポリスチレンビーズがほとんど付着しません。

LLDPE単体フィルム使用の袋を振った後
LLDPE単体フィルム使用の
袋を振った後
エンティラ™ASシリーズとLLDPEをブレンドしたフィルム使用の袋を振った後
エンティラ ASシリーズとLLDPEをブレンドしたフィルム使用の袋を振った後

2次汚染防止性

2次汚染防止性

高周波ウェルダーシール性

高周波ウェルダーシール性
  • 柔軟シート分野ではEVAの高周波発熱性を活用したPP/EVA/PP、PE/EVA/PEの3層ポリオレフィンシートが使用されていますが、PVCに比較して高周波ウェルダー加工性が劣ります。
  • EVA層にエンティラ※ASシリーズを添加することによって大幅な高周波ウェルダー特性を向上することが可能です。
  • また、ポリオレフィンにエンティラ※ASシリーズを添加することにより、高周波ウェルダー特性を付与することも可能です。

用途

エンティラ ASシリーズを使用した包装材料はチリやホコリが付着しにくい上、静電気による内容物への悪影響防止にも効果を発揮します。また、高周波誘導加熱でのシールに適することから、その性質を活かして以下の製品への利用をご提案いたします。

電子部品包装

電子部品包装

エンティラの用途

  • フレコン内袋
  • クリーンルーム対応包装材料
  • 食品や医薬品の包装材料(粉体、軽量物)

製品安全情報

1.医療用途

この製品を人体への永久移植、又は体液や体内組織との永久接触状態で使用される医療用途には使用しないで下さい(この場合、永久とは30日以上をいいます)。

また、医薬品医療機器等法で規定される医療用具などその他の医療用途に使用される場合は、事前に弊社にご相談ください。

2.食品包装用途

食品用器具・容器包装材に係る国内外法規への収載(適合)状況につきましては、お手数ではございますが弊社までお問い合わせ下さい。

海外市場においては、Dow社が販売しています。